「追憶の航海は、沖田の演説で進行する」
「は?」
「表の追憶の航海は、古代と雪のナレーションで進行するのだが、実はその背景で要所要所に沖田の演説が入る」
「どこに?」
「冒頭、最初に入るのは沖田のメ2号作戦の説明。その後、すぐにコスモゼロの発艦に合わせてまた演説が入る。そして、大マゼランで地球はすぐ後ろにあると演説し、最後はイスカンダルを前にありがとうという」
「それは何を意味するんだい?」
「追憶の航海は明確に古代、雪、沖田の3人にフォーカスした作りになっていて、他のキャラは準主役またはモブに格下げさ」
「ガミラスは?」
「古代にはメルダ、ユキにはノラン、沖田にはドメルという対応するキャラがいる。その構造に入れないジレルの魔女はユキと会うことがない」
「イスカンダルは?」
「サーシャの存在感がほぼ消えてスターシャとユリーシャだけに絞られている。特にスターシャは要所で演説する演説キャラで主役3人に準じる。そして、スターシャに対応するガミラス側としてデスラーがいる」
「スターシャの演説?」
「最初はメッセージカプセル。次はカプセルの演説。最後は艦長への説明」
「なんでそんなにキャラが絞られるわけ?」
「だって、いきなり劇場に来て初めて見るヤマトが追憶の航海って人は、たった2時間でそれ以上覚えきれないよ!」
「全てのサブキャラの名前まで覚えたマニアを誉めるための映画では無いってことだね」